コラム
Column

クリスマスの思い出

【2022年12月24日にFacebookに投稿した記事です。反響が大きかったのでブログに再掲】

この時期になるといつも思い出す。

息子が小学生の頃の大晦日。

年越しの食材を買うお金がなくて、しょうがなくカードでお金借りようと思ったら暗証番号を間違えたのかATMにカードが吸い取られてしまった。

イオンで息子と2人ポツンと佇んで。幸せそうに行き交う家族連れ達を眺めた。

あのシーンはずっと心に残ってる。

あの時、どうやって正月を迎えたのかはもう覚えていないのだが、2度とあの思いはしたくないという思いで奮闘して今に至っている。

今も余裕があるとは言えないが少しだけ美味しいものを食べることは出来ている。(同時に体重も増えたのだがw)

でも、あの時の私たちと同じ状況の母子が昔以上に増えている現状を耳にするたび、とても胸が痛くなる。

凍えている子はいないかな、お腹空かせている子はいないかなと。

宮崎は女性起業率が全国4位。

それは女性の賃金水準の低さも影響しているので喜んでばかりもいられない。

創業相談を受けるが、皆さん価格の付け方が低い、自分のサービス、商品の価値を低く見積もってしまう。

それは県民所得を基準としてるから。やってもやっても儲からない。
どんなに働いても暮らしが豊かにならないのだ。
他県も見てもっと目線を上げることが大事。

だから【おしごとハブ】もデジタルスキルを身に付けることで
少しでもプラスアルファの生活をして欲しい、人生を輝かせて欲しいという願いがあって自己資金で運営しています。

それも本業の基盤があるから出来ること。
宮崎の人は優しいからか『儲ける』ことに引け目を感じる人が多い。

でも稼ぐ力を身につけて儲けることは全然悪いことじゃない。

宮崎県全体でもそう。

宮崎県を会社と考えれば、同業他社に負ける、売上が上がっていない、
利益を出せていない、社員(県民)の所得が上がらない、というのはゾンビ企業より悪い状況です。

稼がなければ大切な人も幸せに出来ないのです。

宮崎の未来を想う時、常にあの時の私と息子のシーンが蘇ってきます。

あんな想いをさせる人達を増やしてはいけない。

私たち1人1人が『稼ぐ』力をもって、笑顔で人生を輝かせている。そんな宮崎県でありたいなって心から思います。

メリークリスマス!!

柳本明子
柳本 2023/12/23
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